昨日のお話しを深めてみましょう。
皆さまも何気ない一言で相手が怒ったり、思いもかけないトラブルに
なったことはないでしょうか。
このようなとき相手の方は今の瞬間にいるのではなく、過去の痛み・怒り
がその一言で誘発され転移や投影が起こっています。
感情的になっているのは過去の出来事がその状況に投影され、
その痛みを避けるように防衛しているのであって、その言葉自体に
(ただし、発言自体に何らかの隠された意図がない場合)怒っている
のではないということです。
例えば、何かをお願いした場合を想定してみましょう。
お願いしたことは単純であっても、人それぞれの経験から、
問題が未来に起きないか問題回避をしようとするかもしれません。
「一度お願いを聞くとそこから少しづつ侵略されていく」
「この人と親密になると今懇意にしている人が離れていくかも」
「なぜこの人は私に頼むのだろう。私は人に利用されやすいから・・」
頼まれごととは全く違う過去に起こったことで沸き起こった感情が今の瞬間に持ち出されます。
ですので、これらは今この時に起きていることではありません。
頼まれる前の声をかけられた時、そして話している最中、頼まれた後に
感じたのはどんな感じだったのかが今起きている感情です。
ハットした感じ。不安な感じ。何が起こるのかワクワクした感じ。
それが頼まれごとでがっかり/嬉しい気がした。何か分からないけど嫌な感じがする。
そしてそれらの感じから五感を駆使してそれは危険はないかなどの思考が
くっつき始めます。
防衛反応が人間関係を非常に困難のものにしています。
感情的になっている時には、「今の問題」か、「過去・未来の問題」を考えて
或いは「相手の考えを自分なりに想像して」「相手の状態が影響して」
感情的になっているのかを観察してみましょう。
誰もが自分なりの物差しを持っており、正確な物差しはないと思ってください。
相手も自分もずれがあり、そのずれを真摯に埋めていこうとするとき
深い理解が湧き上がってきます。
その理解は自分の物差しを修正し、また大きな物差しへと成長させてくれます。
また、もしNOと言えない自分を発見したらチャレンジしてみましょう。
そう「NO」を言ってみるのです。
そのあとどんな感情が湧きあがってくるでしょうか。
一つ一つご自身のエネルギーを大きくする機会を見逃さず
より拡大し、そしてまたより内へと収縮してください。
美しいご自身のエッセンスに満たされるように!
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